2017年12月1日 08:15

30日(木)の東京ゴムは、月末整理売買で小幅安で推移。

2017/11/30 12:48
 ドル=円相場は、111円台後半で始まり、一時112円11銭まで円安になったが、その後は112円を挟んだもち合いで推移。
 東京株式は、月末事情からの整理売りが優勢となって反落したが、押し目買いも入り下げ渋っている。前場の日経平均は前日比21円安の22,575円。
 
 東京金は、NY金安を受けて安寄りした。その後はドル建て現物相場の堅調を受け買いが入ったが、円安が一服したことでもみ合い17~21円安で推移。
 東京白金も、NY白金安を受けて安寄りしたが、ドル建て現物相場の堅調を受けた買いが入り、もみ合いになった。10円安~4円高で推移している。

 東京石油は、前日のNY原油が下げたあと反発したが、今日の海外市場は続落のあと反発していることと、小幅の円安を受けた買いなどに下げ幅を縮小。ガソリンは50円安~120円高のマチマチ、灯油は10円安~170円高、原油は10~120円高で推移している。

 東京ゴムは、手仕舞い売りが先行して安寄りした。その後も、小口売りが優勢となってジリ安。月末特有の整理商状の展開となっている。

 小口の手仕舞い売りが先行して、小安く寄り付いた。11月末ということもあってか、建て玉整理売買が主体の取引のようで、12~4月限の既存限月から先限5月限への乗り換え売買も出ているが、それでも玉の出会いが薄くなって、僅かの売買で小幅浮動している相場である。

 玉の出会いが薄いにもかかわらず、各限は前日比1~2円超安に下げるなど、値動きが大きくなっていた。手仕舞い売りが出て、その玉に見合う買いが入らないため、値だけが下がったという状態のようだ。買い控えられて、値が下がった相場。

 出来高が薄くなれば、『閑散に売り無し』と言われるのだが、今日の東京ゴムに限っては、この相場各限は当てはまらない。

 東京ゴム先限日足チャートは、22日、24日に陽線を立てる急反発となったが、27日、28日は反落した。そして昨日29日に199.5円高値まで急反発して、200円台を回復相場の可能性を強めた。
 しかし、きょうは199.4円高値を付けた(夜間取引)に留まり、昨日の戻り高値の199.5円に0.1円足らない。このままだと『戻り高値を更新できなかった』との見方が強まり、反発相場が一巡してしまう可能性もある。

 東京ゴムが200円台相場へ反発するか否かは、上海ゴム相場の動向にかかっていることは、いまさら言うまでもないが、今日の上海ゴム相場は、前日夜間取引の反発を帳消しする相場になり、その後に小幅反発しているが、現状からすると前日比マイナスの相場に変化する可能性がある。
 上海ゴムも目先的な反発相場が終了した感がする。

 東京ゴム、上海ゴムともに終末にかけて、やや弱い相場展開が予想される。
【オスマン】