2023年5月2日 15:36

株とFXどっちが勝ちやすい?違い・メリット・デメリットを解説!最終的に私がFXを選んだ理由

「資金や資産を増やすには株とFXのどちらがおすすめ?」

「正直な話、どちらが勝ちやすいの?」

「それぞれのメリットやデメリットを比較して決めたい」

終わりが見えないインフレ、円安、増えない給料…と、将来の不安要因が多いなか、なんとかして資産を増やしたいものです。

つみたてNISAやiDeCoなどでコツコツ増やしていくだけじゃ足りない!そう感じている方は、短期的に資金を増やすためには株とFXが有効です。

ただし、どちらが勝ちやすいかは難しいところ。

FXスクールを主催する筆者は、株とFXのどちらも経験がありますが最終的にはFXを選びました。

そこで、今日は株とFXを徹底比較!

メリット・デメリット・向いている人を紹介したうえで、私が最終的にFXを選んだ理由について解説します。

資産を増やすひとつの方法としてFXを検討している方は、是非参考にしてください。


■株とFXの違い5選!投資対象から変動要因まで詳しく解説


株とFXは、価格変動による差益で利益を得る点では同じです。


しかし違う点も多いのも事実。その代表的なものが次の5点です。

投資対象
変動要因
取引時間
レバレッジの大きさ
最低必要資金
初心者の方でも理解しやすいように解説していきます。


・投資対象


株とFXの違いの一番大きな点は投資対象です。

株は株式を発行している企業に投資するのに対し、FXは各国が発行している法定通貨に投資します。

最近ではアメリカの個別株やETFなどにも気軽に投資できるようになりました。

個別企業の業績が将来的にプラスであれば株価も上昇し、業績悪化が予想されるようなら株価は下落します。

株に投資する場合、投資対象である企業の決算書を読み解き、数年先の業績見通しの予測が不可欠です。

もちろん、デイトレードなどの短期から10年以上にわたる長期までトレード手法はさまざまです。

それに対してFXは、各国通貨の人気度による価格変動を狙って投資します。

投資機関としては、短期~中期がほとんど。

投資できる通貨ペアの種類は30種類程度ですが、メインの通貨ペアは9つのみ。

シンプルでわかりやすいのが特徴です。

・変動要因

株とFXでは価格の変動要因が異なります。

株はおもに企業の業績や景気、政治経済の動向に影響されます。

基本的に企業業績や景気が好調であれば株式は上昇。反対に業績が悪化すれば下落します。

国際的な企業であれば、通貨安や通貨高にも影響を受けるでしょう。

一方FXの主な変動要因は、その国の経済情勢や金融政策です。

経済が好調もしくは中央銀行が利上げをおこなった場合は、その国の通貨は価格が上昇します。

政府の政策方針や経済統計発表などでも影響を受けます。


・取引時間

株の取引時間は、証券取引所が開いている時間帯に限定されます。

一方で、FXは世界中の通貨取引所がリレー式に取引しているので、24時間取引可能です。

それが次のとおりです。

取引時間帯    休み

株 9:00‐11:30  土日
  12:30‐15:00  祝祭日

FX 24時間 土日休み

FXの場合、日本の祝祭日に左右されないので、土日以外は24時間常に取引されています。



・レバレッジの大きさ

レバレッジとは、口座に預けた資金を証拠金として、その何倍もの金額の取引ができる仕組みです。

株の場合は通常1倍。信用取引制度を利用しても最大3.3倍までです。

一方FXの場合、最大資金の25倍までの取引が可能です。

国内では金融庁が最大25倍までと定めていますが、海外FXであれば500倍・1000倍までのレバレッジを利かせられます。

ただし損失も25倍から1000倍になるので十分注意して取引する必要があります。


・最低必要資金

通貨の1単位が小額なうえ、レバレッジを利かせるので、FXだと数千円から取引可能です。

一方株の場合、1株100円だとしても取引単位が100~1000株と決まっています。

100株であれば1万円、1000株では10万円が必要です。

もちろん投資信託の積立であれば月々1000円から始められますが、あくまでも長期積立が前提。

少額投資&短期で利益を上げるには株は向いていません。



■株のメリット・デメリット・向いている人

次に株で投資する場合のメリットとデメリットを紹介します。

そのうえで株に向いている人の特徴を解説。

ご自身が株取引に向いているか、照らし合わせてみてください。

・株のメリット

株のメリットは、いくつかありますが代表的なのは次の3つです。

優待がもらえる
値動きが大きい
投資対象が多い
優待目的で値動きは二の次という方もいらっしゃいます。

ただ最近は、ふるさと納税による返礼品のほうが株主優待よりもメリットがありそうです。

一方で、適した投資先を選べば、数ヶ月で株価が2倍になることも。

この値動きの大きさは株式投資の魅力のひとつです。

そして、株式取引が可能な上場企業は、東証プライムだけで約3800社。

選ぶべき投資対象が豊富な点もメリットのひとつといえます。

・株のデメリット

反対に株のデメリットといえば次の3つが代表的です。

初期費用が高い
流動性に問題がある場合がある
選択肢が多すぎる
前述でも解説しましたが、単位株で取引する必要がある株は、最低限の取引金額が大きくなる傾向があります。

例えば、2023年4月末の任天堂の株価は5721円で、最低取引単位である100株を購入しようと思えば約57万円が必要です。

JR東海であれば、4月末の株価が16,845円ですから、投資のために約170万円も必要になります。

またせっかく購入した株も人気がなく取引人数が少なければ、思うような金額で売れないという問題も。

値がつかず、急騰もあれば急落なんて危険性もあります。

なによりも何千もある投資先から最適なものを選ばなければいけません。

企業業績や値動きをひとつひとつ検証するのは骨の折れる作業でしょう。

・株に向いている人

以上のことを踏まえて、株投資に向いている人は次のような特徴を持つ人です。

株価情報を継続的に確認するのが苦にならない人
市場の開いている平日昼間に取引を行うことのできる人
長期的な視野で取引を行うことができる人
調べることが好きで苦にならない、かつ市場の空いている平日昼間に取引が可能な人が株取引に向いているといえます。

また企業の成長を楽しみに長期的な視野を持って取引できる人も向いているでしょう。

■FXのメリット・デメリット・向いている人

次にFXのメリット・デメリット・向いている人の特徴について紹介します。

株と似ている面もありますが、FXならではの特徴もあります。

最後の向いている人の特徴をご自身に照らし合わせて、株とFXのどちらに向いているか比べてみましょう。

・FXのメリット

FXのメリットのなかで、株にない特徴を中心に挙げてみました。

それが次の5つです。

少ない資金で利益が狙える
売り買い両方で利益が狙える
金利差で利益が狙える
取引コストが安い
取引時間が長い
レバレッジを利かせて少ない資金で利益が狙える点は上述で述べたとおりです。

自己資金が1000円であっても25倍の2万5千分の取引が可能。

また売りと買いの両方で取引ができるので、下落相場でも利益を狙えます。

値動き以外でも各国の金利差により、持っているだけで金利差分の収益も得られます。(スワップ)

さらに手数料の安さも魅力です。

国内の取引手数料は基本的に無料。売買する際に価格差があるので、それが実質的な手数料となっています。(スプレッド)

そのスプレッドも「1通貨:片道0.2銭」など非常に安く設定されています。

取引時間も24時間可能。日中仕事で時間が取れない方も、帰宅後好きな時間に取り組めます。



・FXのデメリット

FXのデメリットは、油断するとレバレッジの高さから、損失が大きくなってしまう点です。

取引は24時間できるうえ、株のように下調べがほとんど必要ありません。

ただし簡単に取引できるがゆえに、深みにはまって損失を重ねると、あっという間に資金が減ってしまいます。


・FXに向いている人

以上のことを踏まえて、FXに向いている人は次のとおりです。

気軽に少ない資金で始めたい人
日中は仕事で忙しい主婦やサラリーマンの人
投資はしたいけれど資金が足りない…そういった方でもFXは小額から始められます。

また24時間取引可能なFXは、日中忙しくてチャートをマメにチェックできない忙しい主婦やサラリーマンの方でも参加ができます。

もちろん何の予備知識もなく始めると、あっという間に資金を失ってしまう危険性があることは認知しておきましょう。

FX投資を始める際には、最低限の基礎知識を学ぶことをおすすめします。


■株をやっていた私が最終的にFXを選んだ理由

最後に、自分がなぜ「最終的にFXを選んだのか?」の理由をお話しします。

それが次の3つです。

株は投資対象を見つける手間がかかる
株は利益を得るのに時間がかかる
FXは短期で利益が得られる
株・FXのどちらともメリット・デメリットがあるので、どちらを選んでも正解です。

ですから、自分の体験談は参考例として聞いてください。


株を始めた当時、会社員としての仕事はとても忙しく、平日夜は帰宅は23時。

土日は寝ていることが多く「銘柄」を選ぶ時間が全くありませんでした。

また苦労して選んだ銘柄が上昇してくれればよかったのですが、下落して「含み損」を抱えることも多かったのです。

一方、FXでは「銘柄の数」がそもそも少なく、「チャートパターン」を覚えさえすればよいので、仕事が忙しい中でもFXは取り組めました。

投資対象を見つけるまでの手間が少ないFXは、忙しい私のライフスタイルに合っていたわけです。


また、自分の株の銘柄選びは「四季報」を読み、企業の「将来性」を考えて選ぶというスタイルでした。

ただ、「将来性」を期待して株を買っても、買った瞬間から「含み損」になり、「利益が出るまで待つこと」もしばしば。

その一方で、FXは「四季報」を読む必要もなく、チャートの見方さえ覚えれば、「上がるタイミングを狙って」売買できます。

また、「含み損」をもたず、自分の予測がはずれれば損切し、次のチャンスを待つのみ。

精神的にも非常に楽で、ストレスも少なかったのです。

銘柄は決まっており、チャートの見方さえ覚えれば「含み損」なく利益を得ることができるというFX。

加えて「短期で利益を上げられる」のも魅力でした。

企業の将来性を期待し、数年かけて上昇するのを待つ株式投資よりも「上がるタイミング」を見極めて、数時間~1日くらいの時間軸で利益を出すFXの投資スタイルは「早く成果を出したい」自分の性格にも向いていたのです。

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