山葉隆久

Yamaha Labo代表  「最強の仕事術」著者

amaha Labo代表、経営支援アドバイザー、顧問、大阪大学産業科学研究所特任教授、光産業創成大学院大学招聘講師、工学博士、ローム元常務取締役。

1959年静岡県浜松市生まれ。

1982年東北大学工学部卒業後、半導体エンジニアとして沖電気工業に入社。5年後、研究開発に携われる日本楽器製造(現ヤマハ)の半導体研究所へ転職。

「転職したらまず成果を上げて認めてもらうことが大事」とのアドバイスを受け、与えられた開発業務だけではなく、論文採択率30%の国際学会(IEEE IRPS)で登壇する機会も得た。これらの実績を基に、1998年、東北大学で工学博士号を取得。

しかし、1999年3月、量産開始間近の新工場が突然閉鎖されることになり、「ヤマハの別部門に残るか、買収元のロームに移籍するか」を突き付けられる。

半導体開発を継続したかったため、買収で新しく設立された「ローム浜松株式会社」に移籍、開発リーダーとなる。移籍したのは半数。半減した人員で、従来どおりの開発納期を要望される。一晩にして社風や仕事の仕方をすべて変えられることの苦しさの中、冗長な開発作業を削減して要望に応えた。結果、ローム社長賞金賞を4年で2度受賞。

その後、43歳でローム本社に転籍、49歳で取締役、50歳で常務取締役、社長に次ぐナンバー2となる。経営の中枢で、高収益の要因を知り、収益を上げる肝を体得した。

ところが80円を超える円高に襲われ、2012年度に創業以来初の営業赤字。不本意ながら、その責を取って2013年に取締役退任。退任後は、サムコ、フェニテックセミコンダクター2社の取締役を経て、新日本無線常務執行役員を2021年末退任。会社員を卒業した。

2022年62歳で独立し、人生100年時代、「働ける内は働きたい」を試行実践している。

実務型顧問の他に、大阪大学では、日本の半導体産業復活に繋がるプロジェクトに参画。光産業創成大学院大学では会計学の講義の一部を担当。仕事術の講演やシニアの働き方の研究もしている。

趣味は、神社仏閣、城跡、遺跡巡りや書籍を通して歴史に触れること。