少し前から就活に関わる大きなニュースがありますね。
就活時期のルール廃止についてです。

ごくごく勝手な、個人的な見解になりますが、
キャリア形成に影響のあるニュースなので、
一石投じておきたいと思います。

学生の皆様は、就活に直結する「環境の変化」に、
一喜一憂されていらっしゃることかと思います。

私が就職活動をした年は2003年になるのですが、
超氷河期と呼ばれるタイミングで、
そんな社会環境をおおいに恨んだことを思い出します。

その後、2，3年後の世代は逆に超好景気で、
非常に就活がやりやすかった世代だったこともあり、
当時は余計に自分の境遇を恨んだものです。

「好景気」
「不景気」
「就活ルールの変更」

様々な環境の変化があります。

「好景気だからラッキーだね。」
「不景気で残念だけど頑張るしかないよね。」
「就活ルールに振り回されて学生さんもかわいそうだね。」

というような意見が大多数かと思います。

しかし、人財業界で多数の方のキャリアコンサルティングを
させて頂いた経験から、学んだことがあります。

「就活が楽だった」＝「幸せなキャリアを歩める」
とは言えない、ということです。

むしろ確率論的には、逆のケースの方が多いように感じています。

「就活がとても大変だった」
という方のほうが、
楽な就活だった方と比べて、
「学生時代にキャリアについて真剣に考えられている」
からだと思います。

高度経済成長期のように、
「新卒で入った会社で定年まで勤めあげる」
ということがロールモデルだった時代だと、
新卒でどれだけ良い会社に入れるかということが、
とても大きな影響を与えます。

現在も、「新卒採用しかしていない」という超優良企業は
あることはありますが、ごく一部のため、
「新卒でどのような会社に入るか」
よりも、
「どれだけ未来を見据えて新卒で入る会社を選んだか」
の方が重要になっています。

不景気な時代に就活をされたからかわいそう、
就活ルールに振り回されてかわいそう、
という価値観よりも、
「環境の変化は大きなチャンス」
と捉えてもらえる学生の方が増えることを切に願います。

社会に出ると、
否が応でも激しく変わる環境に身を投じることになります。

人類史上最高速度で変わる社会環境も、
全てチャンスだと捉えられるかどうかが、
「人財」になれるか、「人材」で終わってしまうかの、
岐路なんだと思います。

時事ネタをはさみましたが、
次回以降は転職エージェントの裏側をご説明します。