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2020年12月16日 16:15
「良い子」を育てようとしない
先日、子育ての相談を受けました。
相手は人間味あふれるビジネスリーダーのAさん。
小学生のお子さんがいらっしゃいます。
お子さんに対しても真摯に向き合い、
「我ながら良い子に育ってる」と
感じられています。
例えば、
「ダメ」と言ったことはやらないし、
人へのお礼とかもきちんとできるなどです。
ところが、最近Aさんのお子さんが、
人目を気にするようなそぶりを見せたり、
できないことに対し、
劣等感を感じているかのような態度を
とることが気になっているそうです。
Aさんは、
「他人に迷惑をかけてはいけない」
「人へのお礼はきちんとするもの」
といったことは厳しくしつけているので、
親の言うことはよく聞くのですが、
自分で考えて行動するための
主体性が育っていないのではないかと
心配されていました。
これは、子どもを持つ親御さんには、
よく見られる傾向ではないでしょうか。
Aさんは、
お子さんがお礼がきちんとできていたり、
親の言うことを守れたりしていれば、
必ず「ほめる」ことを
意識されていたそうです。
「主体性を育てるのにほめるのは有効」とは、
ネットニュースなどでも
最近はよく見かけます。
ところがこれを真に受けると、
Aさんのお子さんのように
人目を気にするようになってしまう
ケースがあるのです。
お子さんがお礼をしたときに、
「良くできましたね」とか
「お父さんが言ったことを守ってくれたね」
とほめると、お子さんには
「親の言うことを守ればほめられる」
といった解釈が刷り込まれます。
そして、次からは、
「親にほめられるためにお礼をする」
ようになります。
これを繰り返すと、
お礼をする行為は何回も繰り返すので
習慣としては身につくかもしれませんが、
目的が、「親にほめられるため」に
なってしまうのです。
これもしつけの一環として
捉えることはできますが、
主体性を発揮させるとなると、
そもそもの目的を認識させることが大切です。
お礼をするとは感謝の気持ちを表すこと、
感謝の気持を伝えると、
相手にどのような変化があって、
自分自身はどんな気持ちになったか?
ここに喜びや楽しみを感じるように
育ててあげると、
「自分の喜びのためにお礼をする」といった
解釈が刷り込まれるのです。
こうしたことは、
ビジネスの人財育成の場でもありがちです。
「上司の言うことを聞いて、
その通りに行動したからほめられた」
といったことを、
新入社員の間から繰り返してしまうと、
「ほめられないと動かない社員」が
育ったりします。
特に最初は優秀な新入社員だったのに、
ある時から元気がなくなったりする人は、
ほめられるなどの評価をされるために、
仕事をしている可能性が高いと思われます。
その行動そのものにどんな意味があり、
行動したことによる変化に、
どんな心の動きを感じるのか?
これを理解させる育成方法をとらないと、
社員の主体性は育ちません。
心の動き=感情であり、
心の動きは、
その人が価値を感じるからこそ発生します。
子育ても、ビジネスにおける人財育成も、
何に価値があるかを考えさせ、
そして体感させることがポイント。
感覚が動いていれば、
あとは自然と自分で考えて
やろうとしてくれるようになります。
冒頭のAさんも、
親の言っていることの意味を教えて、
そうしたらどうなるかを体感させてあげたい、
とおっしゃっていました。
ほめるポイントが、
ズレないようにしてあげたいですね。
相手は人間味あふれるビジネスリーダーのAさん。
小学生のお子さんがいらっしゃいます。
お子さんに対しても真摯に向き合い、
「我ながら良い子に育ってる」と
感じられています。
例えば、
「ダメ」と言ったことはやらないし、
人へのお礼とかもきちんとできるなどです。
ところが、最近Aさんのお子さんが、
人目を気にするようなそぶりを見せたり、
できないことに対し、
劣等感を感じているかのような態度を
とることが気になっているそうです。
Aさんは、
「他人に迷惑をかけてはいけない」
「人へのお礼はきちんとするもの」
といったことは厳しくしつけているので、
親の言うことはよく聞くのですが、
自分で考えて行動するための
主体性が育っていないのではないかと
心配されていました。
これは、子どもを持つ親御さんには、
よく見られる傾向ではないでしょうか。
Aさんは、
お子さんがお礼がきちんとできていたり、
親の言うことを守れたりしていれば、
必ず「ほめる」ことを
意識されていたそうです。
「主体性を育てるのにほめるのは有効」とは、
ネットニュースなどでも
最近はよく見かけます。
ところがこれを真に受けると、
Aさんのお子さんのように
人目を気にするようになってしまう
ケースがあるのです。
お子さんがお礼をしたときに、
「良くできましたね」とか
「お父さんが言ったことを守ってくれたね」
とほめると、お子さんには
「親の言うことを守ればほめられる」
といった解釈が刷り込まれます。
そして、次からは、
「親にほめられるためにお礼をする」
ようになります。
これを繰り返すと、
お礼をする行為は何回も繰り返すので
習慣としては身につくかもしれませんが、
目的が、「親にほめられるため」に
なってしまうのです。
これもしつけの一環として
捉えることはできますが、
主体性を発揮させるとなると、
そもそもの目的を認識させることが大切です。
お礼をするとは感謝の気持ちを表すこと、
感謝の気持を伝えると、
相手にどのような変化があって、
自分自身はどんな気持ちになったか?
ここに喜びや楽しみを感じるように
育ててあげると、
「自分の喜びのためにお礼をする」といった
解釈が刷り込まれるのです。
こうしたことは、
ビジネスの人財育成の場でもありがちです。
「上司の言うことを聞いて、
その通りに行動したからほめられた」
といったことを、
新入社員の間から繰り返してしまうと、
「ほめられないと動かない社員」が
育ったりします。
特に最初は優秀な新入社員だったのに、
ある時から元気がなくなったりする人は、
ほめられるなどの評価をされるために、
仕事をしている可能性が高いと思われます。
その行動そのものにどんな意味があり、
行動したことによる変化に、
どんな心の動きを感じるのか?
これを理解させる育成方法をとらないと、
社員の主体性は育ちません。
心の動き=感情であり、
心の動きは、
その人が価値を感じるからこそ発生します。
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感覚が動いていれば、
あとは自然と自分で考えて
やろうとしてくれるようになります。
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親の言っていることの意味を教えて、
そうしたらどうなるかを体感させてあげたい、
とおっしゃっていました。
ほめるポイントが、
ズレないようにしてあげたいですね。
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