皆様こんにちは。
企業参謀の、長山宏です。
今回はビジョンに関する経営問答の２回目として掲題の問題を扱います。

「経営者の人生そのものの経営理念を作ることが経営成功の最短距離だ」
と説かれる松下幸之助さんの教えを具現化するものとして、
私はミッションリーデイングという手法をあみだしました。
ミッションリーディングでは、経営者の人生のミッションと事業の成功イメージを示したビジョンとを提示しています。
その際ビジョンは
３つで示しているために混乱される方がおられて掲題の質問が来るのです。

経営理念は、一般的に社会貢献と顧客貢献そして社員貢献を包含したものだと言われています。
それをビジョン化するために社会貢献にあたる社会の課題解決を企業ビジョンとして、
顧客貢献にあたる顧客の課題解決が商品・事業ビジョンとして、そして社員貢献にあたる
社員の課題解決が人事ビジョンとして示します。

社会の課題と顧客の課題の違いをどう表現するかが分からないという意見が多く出ます。

違いをハッキリさせるために
企業ビジョンは事業ドメイン（事業領域）を示しており、色々な違う課題を持っている人々や企業があり、商品、特にサービスを特定できない大きな社会的な課題を指しており、商品・事業ビジョンは顧客像をペルソナとして狭く絞り込んだ顧客の課題であり、
顧客像が特定されて課題も狭く絞られている具体性の質の違いだと説明しています。

私の場合を例にあげますと、
社会の課題は、経営をどうしたらよいかを中小企業の経営の実態を理解し、実体に応じた指導をしてくれる機関が無いと把握しております。
企業ビジョンは「経営をどうしたらよいか分からないという課題に応える経営コンサルテイング」事業です。
その中でも一流を目指している「自分が関わる人を全て幸せにしたい経営者の課題解決」が私の商品・事業ビジョンです。
経営を分かりたい経営者であっても、「社員の犠牲や取引先の犠牲をもとに成功したい方」は顧客ではないのです。
先日、後者のような考え方の会社のお手伝いをして欲しいと頼まれましたがお断りしました。
顧客が違いますのでお力になれないし、対象外に貴重な時間を使いたくないからです。
これは範囲や具体性の違いです。

ポイントを絞り込んだビジョンを作りましょう！