皆様こんにちは
企業参謀の、長山宏です。
今月はフィロソフィーに関して考えてみます。
第一回目は一刀両断です。
フィロソフィーは「哲学」。経営者の生き様や自分の信念を形にすべきなのに、
借り物で誰かのものをそのまま使っている人がいます。
これでは社員から「あなたの考え方を聞きたい」と言われてまともに取り合ってもらえません。
いくら幼稚でもいいのです。自分の今のレベルで作りましょう。

１.フィロソフィーとは何か？

フィロソフィーとは哲学の事です。経営理念を具現化するための考え方や行動指針です。
これは経営理念を具現化するために必要な考え方と行動指針でなければいけません。
一般に社長以上の社員はいません。そして社長や管理職が社員に何かをやってもらいたい時は「やりたい」と思ってもらわなければ負けです。いくら圧力をかけてもやりたいと思わなければ、やってもらえないので自分の責任を全うできないからです。
社長が出来る事を、社員がやりたくなるようなフィロソフィーとして表現しましょう。

２.フィロソフィーの役割は何か？

フィロソフィーは経営理念を具現化するために活用するものですが、実際は誰がどのように活用するのでしょうか？
全社員の判断基準になるのですが、一番必要なのは部長さんです。なぜでしょうか？
部長さんの仕事は一言で言うと「次元転換」です。階層間、部門内の課間、部門間、会社間の対立構造を高い次元で、ウィンウィンになるように調整します。その際の判断基準がフィロソフィーです。
フィロソフィーは全員が判断基準として血肉化しなければいけないのですが実は一番活用しなければいけないのが、部長さんです。

稲盛さんは、京セラは京セラ「フィロソフィーが潰えた時は潰える」とフィロソフィーの大切さを説かれ、社内で部長さんを中心にフィロソフィーが定着したのを見届けて取締役を降りられました。
部長さんがメンタ―になっていることを確認され、これが制度として永続出来る事を確信されたのでしょう。

３.フィロソフィーの作り方

フィロソフィーは経営理念の判断材料として全員が共有し活用できなければいけません。
そのために社長が方針を出してそれを具現化するために「どうしたらやりたくなり活用できるか」を社員の代表を
選んで社員でもんでもらって経営者が決定する形で作れば借り物ではない自社のための自社のフィロソフィーになります。

借り物ではない、経営者の経営理念を具現化できるフィロソフィーを作って活用しましょう。